『疲労はどうして起きるのでしょう』


 ★疲労とは? 
   疲労は精神的な疲労と肉体的な疲労に分けられます。

   一昔前までは、肉体労働で1日中働き詰めで働き、ホワイトカラーでも、通勤は歩いたり、
   自転車に乗ったり、結構肉体を使って生活をしていました。
   その為に、家へ帰って、ご飯を食べて、ばたんきゅう!ぐっすり眠って翌朝はすっきり
   目覚め、疲れなんか残るということはなかった。

   頭と肉体を使う割合が大体がランスが取れていた為、あまり疲れた〜〜という感じが
   なかった。所が今は、頭ばっかり酷使して、体はほとんど使わない。運動もしない。
   バランスが取れていない訳です。
   その為に、不眠や眠りが浅いなど、精神的な疲れが解決していないために、
   全身的な倦怠疲労感が残り、ああ〜疲れた〜〜となる訳です。

   今チェックカードに記入していただくと、ほとんどの方が、疲労倦怠感、だるいと言う
   項目にチェックを付けています。

   特に若い女性に多いような傾向があります。
   これはどうしてでしょう。若いんだから、未だ新車と同じです。新車が今から、
   がたがたでは将来が大変です。

   ある調査によると、現代人の約60%が何らかの疲労を感じている。
   そのうちの40%ぐらいの人が6ヶ月以上疲労が続くという「慢性疲労症候群」
   と言われています。

   こうなるともう立派な病気です。
   1日中、体がだるかったり、頭の回転が鈍くなったり、仕事にも支障を来たします。
 ★疲労のメカニズム
   人間の体は、20歳前後で約60兆個の細胞でできたいます。
   その個々の細胞が、口から食べた栄養素と肺から吸った酸素を化学反応で燃やし、
   熱エネルギーと活動エネルギーを作り出して、生命活動を営んでいます。
   そのエネルギーを作り出す所が、細胞内のミトコンドリアと言う器官で、
   クエン酸サイクルと言うメカニズムで、ATPと言うエネルギーの元を作り出しています。
   このクエン酸サイクルが、ストレスや、自律神経失調、食物の片寄り、運動不足、
   体調不良、老化・・・色々な原因で、うまく回らなくなることがあります。
   これが、疲れ、だるさ、倦怠感の大きな原因となります。

   肺から吸った酸素は、エネルギーを作り出すために必要ですが、その他に、
   この酸素の1〜2%が活性酸素という非常に反応性の高い酸素に変わります。
   この活性酸素は、体の中に入ってきた異物や、体にできた異物を酸化し、
   無害化して、処理する働きをする非常に大切なものですが、そこで使われなくて、
   余った活性酸素は、周りの正常な組織、細胞等を酸化し、機能低下などを起こします。

   この酸化を防ぐために細胞には「抗酸化力」が備わっています。
   しかし、それも加齢によって徐々に低下していきます

 「老化」
   このように、加齢によって細胞の抗酸化力が低下して細胞が衰え、
   ATPが産出できなくなった身体機能の低下することを「老化」といいます。
   細胞機能の衰えと言う点では、疲労のメカニズムと全く同じです。
   疲労と老化の違いは、
   疲労は細胞の1部分の1次的な機能低下を指しますが、
   老化は細胞全体の機能低下がずっと続いた結果と言うことです。

  ★抗疲労、抗老化対策 
   疲労を防ぐ、老化を防ぐといいますが、ではどうすればよいのでしょう。
   規則正しい生活、適度な運動、正しい食生活・・・色々上げられますが、
   現代生活の中ではなかなか実行が難しいようです。できれば皆やっているはずです。
   しかし、できない。ではどうすればよいでしょう。
   手っ取り早く、何かを補う、何かの助けを借りる。
   忙しい現代人にはそれしか手がないようです。勿論やれることはやってからですが。

   @ ビタミンB1;ご飯、パン、うどんなどの炭水化物(澱粉質)から、ATPを作り出す時
             必要な補酵素です。
   A パントテン酸;脂肪や炭水化物からATPを作り出す時かかわる補酵素です。
   B αリポ酸;炭水化物からATPを作り出す時、重要な働きをします。
   C L−カルニチン;脂肪酸を細胞内のミトコンドリアに取り込むとき重要な働きをします。
   D コエンザイムQ10;ミトコンドリアでATPを作り出す時重要な働きをします。
   
   @とAはビタミン剤或いはサプリメント、B、C、Dはサプリメントとして販売されています。
   
   @とAは体内で作れないために、食品或いは医薬品として、外部から
   摂取しなければなりません。
   B〜Dは元々体の中にあるものですが、加齢と共に、減少していきます。
   その為に、やはり、外部から補給した方がよいでしょう。

   @〜Dを十分働かせエネルギーを産生するには、原料となる炭水化物、脂肪、蛋白質、
   の3大栄養素がバランスよく摂取されていることが必要です。
   ですから、毎日の食生活が如何に大切か、お分かりになると思います。


 ★慢性疲労とは? 
   作業能力が慢性的に低下した状態で、疲労感を伴う現象を言います
   疲労は、一般的に「生理的疲労」と「病的疲労」に、大きく分けられます。

   「生理的疲労」とは、基礎疾患のないもので、自然の状態で回復が可能な範囲で、
   活動量が休息のレベルを上回る場合に現れるものです。

   「病的疲労」とは、腎臓病や肝臓病などの身体疾患やうつ病、睡眠障害などの
   精神疾患が存在する場合や、慢性疲労症候群など持続的な疲労を特徴とする
   疾患によって起こる疲労のことです。
   「慢性疲労」は、一般的には疲労が蓄積した生理的疲労をさします。また、
   慢性疲労以外にも、急性疲労や、精神疲労・肉体疲労、局所疲労・全身疲労など
   原因や症状などにより、さまざまな疲労のタイプがあります。

  主な原因
    1.エネルギー源の枯渇による疲労:食事により十分なエネルギーの摂取が行われない
    2.疲労物質の蓄積による疲労:活動や運動などにより乳酸が蓄積される
    3.内部環境の失調による疲労:体温上昇・過度の発汗・血圧上昇などからだの恒常性の
     失調による
    4.脳の調節力の失調による疲労:思考や記憶を連続して行うことにより、脳の調整力が
     低下する

  慢性疲労について
   「疲労・発熱・痛み」は、人体の3大警告であるといわれます。
   「疲れた」と感じるのは、「休め」という体からの警告であって、これを無視して、
   そのまま休まないと最後には死んでしまうこともあります。
   過労死などは、この典型的なパターンです。子供や動物を見ていると、疲れるとその場で
   パタッと寝てしまうのは体の警告に逆らわずに休息をとるからです。
   しかし、人間は成長とともに、休んでいる暇はないと考えてしまいます。
   そのため、疲れたと感じていても無理をしてしまいます。

  疲労のステージの分類 〔『疲労を測る』近藤暹(東京情報科学研究所)〕
   @ 疲労感をともなわない疲労
   A 軽度の疲労
   B 疲労感があっても休めば回復する疲労
   C 翌日に疲労が残る疲労
   D 強度の疲労 (少しの休息では回復しないもの)
   E 過労 (測定に応じられないほど疲れた状態)
  
   
 
   
  
    
  
   



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