| かわいい赤ちゃんに恵まれるために! |
| ★妊娠はどのように成立するのでしょうか?★ @、卵胞の発育(妊娠0週) 先ず、生理になった頃から、卵巣の中の5mmほどの卵胞は、間脳などの指示のもと脳下垂体 から分泌される卵胞刺激ホルモンの刺激で徐々に発育が始まり、8mmほどになる頃から自身 で分泌する卵胞ホルモン(エストロゲン)を増し、15mmになるとさらにその分泌が亢進します。 このエストロゲンは子宮内膜を増殖させ、頚管粘液を増量させます。 A排卵 月経から2週間目頃には卵胞の成熟はピークに達し、平均21mmほどになります。 多量に分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)が脳下垂体から黄体ホルモンの放出を促し、 卵胞を破裂させ、 排卵を起こさせます。 子宮内膜は約10mmとかなり厚くなり、受精卵がもぐりこむベットの準備が出来上がります。 頚管粘液の分泌量も最高量になり、精子の受け入れ準備も整います。 B受精(妊娠2週目) 夫婦生活によって膣内に放出された精子は増量された頚管粘液中に進入し、子宮から卵管を 毎分2〜3mm の速度で通って数時間から数十時間で卵子に会えるはずの卵管の先の卵管 膨大部に到着します。 卵巣から排出された卵子も卵管采にキャッチされ、ここにたどり着いた精子と出会い受精します。 C受精卵の成長 受精できた受精卵は、受精直後から分裂を繰り返し成長しながら、卵管粘膜の繊毛運動と卵管 壁の蠕動運動 によって卵管内を運ばれ、3〜4日かかって子宮内に到着します。 その間、排卵した卵巣内には黄体が出来、そこから分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)に よって受精卵が着床するための子宮内膜のベッドメーキングが行われます。 D着床(妊娠3週目) 子宮内に到着した受精卵は、そのベッドにもぐりこんで、妊娠が成立します。 受精から着床までには6日ほどかかります。 |
| ★なぜ赤ちゃんが出来ない?★ 2年間夫婦生活を営んでいても、妊娠しない場合を不妊症と言います。 10組に1組のカップルが不妊症と言われています。 その内、過去に1度も妊娠したことの無い場合を【原発性不妊症】、かつて妊娠したことがあるが、その後2年以上妊娠しない場合を【続発性不妊症】と言います。 不妊の原因を男女別に見ますと 女性側41%、男性側24%、男女両方24%、不明11%。と言うWHOのデータがあります。 これらの原因には、女性の晩婚化、子宮内膜症の増加。男性の造精機能低下。両方では、夫婦生活の減少。等の原因が挙げられています。 ●母体保護のため;妊娠に好ましくない状況(季節、体調、ストレス、病気など)によって、卵巣機能 は毎月変動して、自律神経の働きで、自分の身体を妊娠しないようにコントロールしています。 ●環境変化、睡眠不足、仕事の疲れ、人間関係のストレス(緊張、ゆううつ、不安・・・)、運動不 足、冷え、等さまざまな条件で、妊娠する確率が低くなります。 ●一般に健康な男女が排卵日頃に(数回)セックスしても、その周期に妊娠する確率は、約20% 前後です。 (健康な男女でも、「妊娠に好ましい心身の状態」は1年に2〜3回有るか無いかの程度です。) |
| ★どうして妊娠しないのでしょうか?★ 妊娠できないのは、妊娠の成立過程のどこかに障害があるからです。 @卵巣因子(一般排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症、黄体機能不全、 心因性、甲状腺機能低下症、早発卵巣不全、黄体化非破裂卵胞症候群等) A卵管因子(細菌感染や子宮内膜症による炎症の発生による卵管周囲癒着、卵管采癒着によ る卵子の採取不能、卵管運動性障害と卵管通過障害) B子宮内膜症(骨盤内癒着、卵管癒着による卵管機能障害、チョコレート嚢胞等による卵巣機能 障害、腹腔内免疫学的環境による受精障害・胚発育障害・精子貪食・着床障害等さまざまな 要因があります。) 原因不明の不妊の大半が、子宮内膜症不妊の可能性があるといわれています。 C頚管粘液因子(排卵日が近づくと増える頚管粘液の性情の低下、抗精子抗体が存在する場合) D器質的子宮因子(子宮筋腫や子宮奇形) E免疫学的因子(フーナーテスト不良・抗精子抗体存在) F受精障害(卵子や精子の質の異常が考えられます) G着床障害(着床に関するメカニズムはまだ十分に解明されていません。 考えられる原因は、粘膜下腫瘍、子宮内膜症、内膜ポリープ、子宮線筋症、免疫異常等です) |
| ★男性不妊★ 男性側に原因があって妊娠できないと言う事例も結構多いです。 全体の30〜40%ぐらいと言う報告があります。女性側だけが原因ではないのです。 その原因は。 @造精機能障害(約90%・無精子症、乏精子症、精子無力症、奇形精子、精索静脈瘤等) A精路通過障害(約7%・閉塞性無精子症) B性交障害(約1%・勃起不全、射精障害、逆行性射精) C膿精液症 ●受精可能な正常精液とは? @精液量は約2ml以上。 A精液濃度は1ml中に精子が2000何匹以上。 B精子運動率は前進運動精子が50%以上、高速直進運動精子が25%以上必要です。 C正常形態精子が30%以上。 D白血球は1ml中に100万個未満。 ●有効精子(直進運動精子)濃度と治療法の目安。 精液1ml中に有効精子が1000万個以上あれば、自然受精・妊娠が可能です。 これ以上少なくなると問題です。 500〜1000万個/mlでは人工授精(AIH)が望ましくなります。 100〜500万個/mlでは体外受精(IVF-ET)が望ましく。 100万個/mlでは顕微授精(ICSI)が望ましいと言われています。 ●女性側の問題ですが、子宮頚管の精子通過障害があります。(約5〜10%) @子宮頚管粘液の状態が悪い場合です。正常な状態は。 量:0,3〜0,4ml 性状:水様、透明 PH:アルカリ性 A抗精子抗体がある |
| ★妊娠したかったら、その後妊娠したら★ ●生活上の注意(身体を冷やさない) 1、シャワー習慣をやめて、湯船にゆっくり浸かる、(半身浴がお勧め) 2、特に冷えやすい人は、足湯で全身を温める 3、下着は2枚、冷え対策には真綿を利用する 4、夜寝る時にも身体を冷やさない工夫を(首にはマフラー、肩当ても、足には靴下を) 5、湯たんぽで温めると良いです(下腹部、腰部、股間) 6、足裏をしっかり刺激して、全身の血行を良くする(竹踏み、足踏みマット等) 7、ジーンズやガードルで身体を締め付けない 8、ヒールの低い靴を履いてかかとを守る 9、排卵日前後には自転車に乗らない 10、酒、タバコは極力避ける 11、冷たい飲み物が極力避け、温かいものの飲食を |
| ★妊娠後の管理★妊娠したら始めましょう!保胎・養胎 ●保胎とは? 妊婦が平素から虚弱だったり、過去に2回以上流産を繰り返した場合、 又は、不妊歴が2年以上の場合に流産を予防する方法です。 ●養胎とは? 妊娠後胎児の発育が緩慢な場合、胎児の成長発育を促し、流産を予防する方法です。 ●不妊治療でめでたく妊娠したら、妊娠中期の5〜6ヶ月頃の安定期までは保胎療法を 続けることをお勧めします。 |
| ★不妊症の漢方療法★ |
| ★不妊症の原因別漢方療法★ @脳下垂体からのFSH(卵胞刺激ホルモン),LH(黄体化ホルモン)の分泌不安定 脳の視床下部の指令により下垂体で分泌される性腺刺激ホルモンは2種類あります。 ・卵胞刺激ホルモン(卵巣の中の原始卵胞に作用し、発育させて成熟卵胞にさせる。) ・黄体化ホルモン(成熟した卵胞を刺激して、排卵をうながす働きと、排卵後の卵胞の 中に黄体という組織を作る働きをします。) 原因:妊娠に相応しくない環境(ストレス、情緒不安、慢性睡眠不足、ある種の病気、 過度のダイエットなど。) 治療:漢方療法(疎肝理気剤)逍遥散類、四逆散、 病院治療(hMG製剤<FSH,LHの補給>)(クロミフェン製剤<FSH,LH分泌促進>) AFSH,LHが卵巣に適切に作用しない。又は、FSHやLHによって増えたE(エストロゲン)や P(プロゲステロン)が子宮に適切に作用しない。 卵巣から分泌するホルモンも2種類あります。女性ホルモンと呼ばれているものです。 ・卵胞ホルモン(E:エストロゲン)卵胞が発育すると分泌され、その成長に伴って、 量が増加します。 子宮で受精卵を受け入れるために子宮内膜を厚くするなどの準備をします。 排卵期の頚管粘液を増やします。その他、コレステロールを抑えたり、 女性らしい体を作ったり、肌の新陳代謝の促進をする働きをします。 ・黄体ホルモン(P:プロゲステロン)排卵後の卵巣に残った卵胞は、黄体と呼ばれる 組織に変化し、そこから黄体ホルモンが分泌されます。 子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に保ちます。 子宮内膜の分泌腺から養分を分泌させ、子宮へ多くの血液を送り込みます。 体温を上昇させ、妊娠を維持させる働きをします。 身体に水分を保持し、食欲を増進する働きがあります。生理前に体がむくんだり、 乳房が張る、過食気味になるのはこのためです。 この時期は身体的な不調を感じたり、精神的にも不安定になりやすく、症状が重い場合を <月経前症候群>呼んでいます。 原因:冷え性、低血圧、骨盤内血液循環不良。 治療:漢方療法(活血化於剤)桂枝茯苓丸、冠脈通塞丸、桃核承気湯、当帰四逆加・・。 B卵胞、ホルモン分泌、子宮増殖に必要な材料やエネルギーの不足 原因:無理な・過剰なダイエット、過度な偏食、胃腸虚弱、 治療:漢方療法(補気補血剤)補中益気湯、参苓白じゅつ散、加味帰脾湯、 C卵胞の質が悪い(エストロゲン量が低い、卵胞径が小さい) 治療:漢方療法(補精益血剤)鹿茸大補湯 病院療法(hMG製剤<FSH,LHの補給>)(hMG製剤にクロミフェン併用) D黄体機能不全 治療:漢方療法(補陽剤)鹿茸大補湯、鹿茸大補湯+プラセンタエキス 病院療法(hCG製剤の補給) E早期排卵(卵胞発育期間11日以内)(卵巣の老化が進み、卵巣に妊娠可能な 優良原始細胞が少なくなっている状況と判断します。) ではその老化現象を少しでも回復する方法とは? 治療:漢方療法(補血補陰剤)四物湯、六味丸、 F遅発排卵(卵胞発育期間18日以上) (卵子の質さえ良ければ、妊娠可能です。卵胞発育期間が30〜60日でも最終的に 良い卵子が育てば、妊娠、出産が可能です。) ではその卵子の質を良くする法とは? 治療:漢方療法(補気剤、補血剤、補陰剤、補陽剤、活血化於等)体質・症状によって 薬が違います。 G高プロラクチン血症 プロラクチンという乳汁を出すように働くホルモンが、出産していないのに血液中に 多量に分泌される状態で、それに伴う症状(生理不順、乳張、漏乳、不妊)が現れる 場合を言います。プロラクチンには排卵を抑制する働きがあります。 日中に測定したプロラクチンレベルが正常でも、夜間に上昇して排卵障害や、 黄体機能不全を起こす原因になることもあります。(潜在性高プロラクチン症) 又、飲んでいる薬の副作用で高プロラクチン血症になることもあります。 (スルピリド、プリンペラン、セレネース、ある種の抗潰瘍剤等) 治療:漢方療法(疎肝理気+炒麦芽)柴胡疎肝散、四逆散、逍遥散類、+炒麦芽 病院療法(パーロデル、テルロン、カバサール等(妊娠が確認されたら中止)) H多嚢胞性卵巣症候群 卵巣の表面が硬いために卵子が育たず、小さな嚢胞が沢山出来て排卵しません。 女性の7〜10%に見られ、排卵しにくい人の20〜40%を占めます。 ホルモン検査では、高LH血症、高アンドロゲン血症、インスリンに対する抵抗性、 等に異状があります。 症状としては、月経異常(無月経、希発月経、無排卵周期症)、不妊、肥満、 男性化(多毛、にきび)などが現れます。 治療:漢方療法 1、痰湿血於 2、痰湿血於・肝欝気滞 3、痰湿血於・脾虚 4、痰湿血於・腎精不足 5、痰湿血於・腎陽虚 痰湿には(導痰湯、温胆湯、防風通聖散・・・・)、血於には(桂枝茯苓丸、四物湯) 肝欝気滞には(逍遥散、芍薬甘草湯)、脾虚には(六君子湯、補中益気湯) 腎精不足には(左帰丸、右帰丸)、腎陽虚には(鹿茸大補湯、海馬補腎丸) これらを組み合わせて服用します。 :病院療法(漢方薬だけでは不十分な場合には) クロミフェン製剤(FSH,LH分泌促進)、さらにhMG製剤(FSH,LHの補給の為) を使用します。 妊娠を希望しない場合には、カウフマン療法、低用量ピルを服用します。 I子宮内膜症 子宮内膜症が存在する(生理痛が酷く、下腹部以外の腹腔、胸腔に同時に 痛みが発症します)と、腹腔内は妊娠の妨げになる環境になり易くなります。 卵管機能障害、卵巣機能障害、受精障害、着床障害、精子貪食機能亢進など になり易くなり、結果、不妊の確率が高くなります。 治療:漢方療法(活血化於剤、疎肝理気剤) (冠脈通塞丸、桂枝茯苓丸、抵当湯、折衝飲、通導散、・・・・) 子宮内膜症不妊に対し、漢方療法は妊孕性を保持しつつ、本症に有効性を発揮する為、 GnRHa製剤より優れた治療法です。 病院療法:(漢方療法だけでは不十分な場合)(GnRHa製剤/スプレキュア、 ナサニール、リュープリン)
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