生活習慣病 『脳梗塞』 『脳卒中』


 ● 脳梗塞(のうこうそく)は増えています。
   検診で、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などと云わ
   れた人は注意が必要です
脳の疾患で突然倒れる症状を『脳卒中』といっていましたが、今はもっと細かく原因症状によって分けています。
脳の血管が破れて、突然バタッといく疾患は少なくなっていますが、逆に詰まる方が増えています。

『脳卒中』の卒は【突然】、中は【当たる】という意味で、文字通り、突然バタッと当たる恐ろしい病気です。
昔は、急激に起こる頭の病気を、『脳卒中』といっていましたが、細かく分けていくと、
脳の血管が詰る『脳梗塞』、血管が破れる『脳出血』、血管に出来た瘤が破れて頭蓋骨と脳の間にあるくも膜の下に出血する『くも膜下出血』の3つに分類されています。
【でも私たちはそんな事を厳密に分ける必要は全くありません】
【念のため、覚えて置いても良いですが】

脳梗塞とは、何らかの原因で、脳を養っている血管が詰まって、脳の一部が壊死する
病気を言います。
脳卒中のうち、血管が詰る脳梗塞の割合が80%近くを占めるようになりました。
脳梗塞は、脳の血管の動脈硬化が原因で起きる『脳血栓(のうけっせん)』と
心臓に出来た血塊(血栓)が脳に流れて行って、血管を詰らせる『心原性脳塞栓
(のうそくせん)』に分けられます。
65歳以上の寝たきり患者の約40%(31万6千人)が脳卆中に起因するという報告もあります。
この原因のひとつが、「血栓」であるといわれています。
 ●『脳卒中』の 症状
  突然の症状!!ます救急車を!
 【脳血栓】
  比較的高齢者で、動脈硬化や高血圧のある人に、何らかの前触れの症状があり(脳血
 栓の50%に24時間以内に消えてしまう一過性の発作がある。一時的な手足の麻痺、
 しびれ、めまい、物忘れ、イラ イラ等)、ついには大きい発作となることが多いです。
 発作の初めから昏睡状態になることは少なく、身体の片側の運動麻痺や知覚障害、
 言語障害、視野の半分が見えない、失語症等の症状も認められます。症状の約60%
 が睡眠中か朝起きてすぐに現れます。
 血圧がそれほど高くなくても起こります。
 60歳以上の人に多く、最初の発作による死亡率は高くありませんが再発しやすいのが
 特徴です。再発を繰り返すごとに症状は悪化します。
 【脳塞栓】
 心臓病(特に脈の乱れの強い心臓弁膜症、心房細動、多くはリュウマチ性)のある人に
 多く起こり、若い人にもある病気です。
 発作は昼夜の別なく起こりますが、朝起きてトイレに行った時などに多いとされています。
 何の前触れもなく起こり、軽症の場合には片手だけの麻痺、言語障害、半盲や、しばしば
 失語現象を伴います。重症の場合には、半身の完全麻痺、昏睡におちいる事もあります。
 数秒から、数分で症状の頂点に達するのが普通です。
 最近、動脈硬化から血管が狭くなり血栓が出来て詰まるアテローム血栓性梗塞(欧米型
 脳梗塞)が急増しています。
 
 【脳出血】
 一番多いのは半身の脱力感や痺れです。
  次は言語障害で、ろれつが回らない、物の名前が出てこない。
  片方の視野が欠けて、こっちが見えなくなったなどといいます。
  めまいなどの症状が出ることもあります

 【くも膜下出血】
  上の3つと症状は全く違います。突然の激しい頭痛が特徴です。
  酷いとその場で倒れ、意識を失います。意識が戻らずそのままということもあります。
 ● 原因
 【脳血栓】
 脳や頚部の動脈壁のアテローム硬化(おかゆ状にどろどろした油状物質)により血栓が
 でき、脳の一部に血液が行かなくなって起こります。
 【脳塞栓】
 心臓の中や大きな血管の中に血栓ができ、これが剥がれて脳の細い血管に引っかかり
 梗塞(血管が詰まる)を起こします。心臓疾患から起こることが多いと言われています。
 特に動物性の脂肪摂取量が多い食生活との関係が指摘され、従来「欧米型」と言われた
 アテローム血栓性梗塞が日本でも主流になりつつあります。
 
 ● 隠れ脳梗塞
   7月23日(月) テレビ東京「解決! クスリになるテレビ」より
 脳梗塞の前兆は、手足のしびれ、めまい、疲れを感じた、頭痛、物忘れがひどくなった
 等がありますが、梗塞が起こった部位によって様々な症状が出ます。
 脳梗塞の第一段階で、詰まってしまった脳梗塞と違って、狭く、症状の出にくいとことで
 小さく血液循環が悪くなっていると起こる状態、つまり、・・・脳の至る所で小さな梗塞が
 起こる状態を【隠れ脳梗塞】と言います。
 今までは脳の老化現象としてあまり重要視されていませんでした。
 しかし、【隠れ脳梗塞】が頭の血管全部がボロボロになってきた現われです。
 【隠れ脳梗塞】があれば大きな梗塞を起こす可能性が非常に高くなります。

 ● 【隠れ脳梗塞の所有者】
    40歳代    4人に1人
     50歳代     3人に1人
      60歳代     2人に1人
       70歳代     ほぼ  全員

 ● 【隠れ脳梗塞チェック】  倒れる前に早期発見
(1) 目を閉じて、その場で50回足踏みをする。
    (畳2畳の中で行う。半径75センチ以内)・・・
    そこで位置がずれてしまう、身体が45度回転してしまう・・・⇒梗塞が考えられます。
(2) 目を閉じて、腕をまっすぐ伸ばし、自分の鼻に指を当てる。・・・鼻からずれたら・・・
    その指と逆の脳が梗塞を起こしている可能性があります。

 
  お試し下さい

 ● 食養生
高血圧の食養生に準じます。
青魚を多めに、肉は少なめに(しかし、食べないとだめです)。
野菜、大豆製品は多めに、イモ類も沢山食べましょう。
卵などのコレステロールの多く含まれている食品は控えましょう。
カロリーの摂りすぎに注意。体重を増やさないようにしましょう。
喫煙を止め、酒や塩分の摂取を控えめにして、運動を続けましょう。
 ● 漢方薬
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の後遺症には、副作用の少ない漢方薬は安心して
長く使用できます。
 ● 日常生活の注意・・病んで泣くより先ず予防!!
  出来る限り危険因子を減らしましょう。
  脳梗塞や心筋梗塞を予防する為には、ちょっとした身体の異常もその前触れかもしれません。
  前触れとなるような異常が出たら、すぐ医師の受診をする事が大切です。
  特に、高血圧や高脂肪血症、糖尿病、肥満などの動脈硬化を引き起こす危険因子を持って
  いる人は注意が必要です。
  タバコは論外です。出来るだけ止めるように努力しましょう。特に危険因子を持っている人は

  危険因子が多いほど梗塞になりやすいのは当たり前です。
  ●高血圧●高脂血症●糖尿病 ●肥満●高齢者●不整脈●其の他の生活習慣病●家族歴
  要注意です。
  

 ●脳卆中予防10か条(日本脳卆中協会発表)
  1、手始めに、高血圧から治しましょう。
  2、糖尿病、放って置いたら悔いが残る。
  3、不整脈、見つかり次第すぐ受診。
  4、予防には、タバコを止める意思を持て。
  5、アルコール、控えめは薬、過ぎれば毒。
  6、高すぎるコレステロールも見逃すな。
  7、お食事の塩分・脂肪は控えめに。
  8、体力に合った運動続けよう。
  9、万病の引き金になる太りすぎ。
  10、脳卆中起きたらすぐに病院へ。そう気が付いたら、即!救急車です。

1年間に約30万人の方が脳卒中を発症しています。
寝たきりの一番が脳卒中です。
 ● 脳疾患の前触れ
  ●片方の手足が痺れる、●ものにつまずきやすい●片足を引くずる様に歩く、●ふらふらして
   真っ直ぐに歩けない●急にフラットするようなめまいがする●片方の目が急に見えなくなる
  ●物が二重に見える●ろれつが廻らなくなる(パピプペポ、ラリルレロがはっきり云えなくなる)
  ●食事中に箸を落とす●目の前が暗くなる●物の名前が出てこない 
  

  ●しかしこれらの症状も一過性ですぐ回復することが多く、何、大した事がないだろうと軽く
   考えることが多いようです。数分とか、30分ぐらいで自然に治ります。が、油断が禁物です。
   安心できないのは、3ヶ月以内に、10〜15%の方に本格的な発作が起こる可能性がある
   からです。
   1回目でも医師の診察を受ける。2〜3回兆候があたら、すぐ受診するように心掛けるほうが
   良いでしょう。
   脳卒中が起こりかけたとみて治療すれば、その後の脳卒中を1/3に抑えられるといいます。
  ●上記のような異常を感じた時、近くに人は居なかったり、或いはその異常を人に伝えられな
    かったら大変です。症状の軽重によっては、或いは命に関わります。

    自分の命を守る為にも。生き長らえて、家族に迷惑を掛けない為にも!!
   
● 脳梗塞チェック
   チョッと様子がおかしいぞ?
   これはただ事ではなさそうだぞ!そう気が付いたら、即!救急車です。
   でも一応、脳梗塞が疑われる時の、簡単な判定方法を覚えておいた方が良いでしょう。

 1、顔でチェック(にっこり笑ってもらう)どちらか1方良い方の口元が上がり、悪い方は
   だら〜んと力なくたれ下がる。まぶたも下がる。悪い方の口端からよだれが垂れる。
 2、両腕でチェック(目をつぶって)掌を上にして、肩の高さに平行してまっすぐに伸ばす。
   1,2,3,4,5と数えて目を開ける。悪い方の腕が下がっている。手で持ってあげても
   すぐ力なく下がる。
 3、言葉でチェック「太郎が花子にりんごを上げた。」と言ってもらう。うまく喋れなかったり、
   間違えたりする。

   この3つのうち、どれか1つでもあったら、脳梗塞を疑った方が良いといわれています。
● 家族に大きな負担がかかります
  脳卒中は1950年代から70年代にかけて、日本人の死因で最も多かったのです。
  現在でも、ガン、心臓病に次ぐ、年間12万人が脳卒中でなくなり、入院患者は
  ガンや心臓病より多いのです。
  しかも、重症の要介護になる高齢者の40%は脳卒中が原因で、寝たきりの主な原因に
  なっています。
  幸い助かっても、運動障害や、脳機能の障害が残り、家族に大きな負担がかかります。
  これが問題ですね。本人だけの問題ではない。
  家族も、介護や看護のために、仕事を止めたり、収入が減ったり、過労で倒れたり。 

    

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