『中医学的周期療法による不妊症治療』


 ★ 中医学的周期療法 
    西洋医学(基礎体温理論等)と中医学(弁証論治、薬草)とがドッキング
    した治療法です。
    女性の生理異常及び不妊症の治療に実用化されています。
    特に、不妊症に対する治療成績で注目を集めています。

  不妊症周期療法をご存知ですか?
  約30年前から利用され始め、中国漢方で最も有効、かつ最も応用されている
  不妊治療法です。
  この周期療法はいままでの療法とは異なり、1ヶ月同じ漢方薬を服用するので
  はなく、 月経周期の月経期 卵胞期、排卵期、黄体期という4つの時期に
  応じて、薬を使い分けるのが特徴です。

一般的には、
1、月経期(周期のはじめから1週間程度)には次回の子宮内膜を再生する前段階として、
  不要になった子宮内膜や月経血をスムーズにすっきり排出させることです。
  卵巣から毎月1個ずつ排出される新しい卵子を、いつも新しい正常な着床環境に迎えられる
  ように、粘膜層の完全な作り直しを繰り返しています。

2、卵胞期(月経期後の約1週間から10日間)には卵巣内で、卵子の成熟をうながして、
  より良い卵子を作り、ます。さらに受精卵が着床し易いように、月経期に止められていた
  粘膜層への血液の供給を再開し、発育中の卵胞から分泌される卵胞ホルモンの作用で、
  栄養素を細胞、組織の構成材料として組み込んでい  く働きをします。子宮内膜の新しい
  粘膜層を再生、増殖させる時期です。
   
3、排卵期(月経周期の中間の数日間)には卵胞内の成熟卵胞から、卵子がスムーズに
  排出され、すばやく卵胞を黄体化(高温期)させ、低温期から高温期へ移行させる時期です。

4、黄体期(周期後半の約2週間)には子宮内膜に再生された分泌線の働きにより、栄養素
  に富んだ分泌液を蓄え、受精卵を着床・養育できる体制を整ええる時期です。
  黄体ホルモンの作用により、子宮内膜への血液の供給を増やし、体内に蓄えられていた
  栄養素を分解し、エネルギー代謝を高め、基礎体温を月経期、卵胞期より0.3〜0.5℃高く
  維持します。
  この時期が非常に大切ですが、この黄体期が高くならない人が多く見られます。、
   
このように時期により漢方薬を使い分けるのが特徴です。
この不妊症周期療法はある程度月経周期が整った方に適しています。
月経周期不順の方は、月経周期を正常にする漢方薬を用い、
周期がある程度正常になった段階で、周期療法を試みたらよいと思います。
月経周期の詳しい情報を把握するため、ご本人の基礎体温表(最低3ヶ月程度)が必要です。
又、具体的治療には、その人個人個人に合わせた方法が必要です。

 基礎体温 
女性の体温は月経周期に合わせて、規則的に変化しています。これを基礎体温といい、女性の健康、女性機能の正常かどうかを見る一つのバロメーターです。
特に不妊症の方には絶対必要なデータです。
基礎体温(朝目覚めた時、起床前に安静状態で、舌の下で測った体温)を体温表に付けましょう。

 中医学的不妊周期療法を行う上で、一番重要なものは、基礎体温です。
 基礎体温は、主に低温機と高温期に分けられます。
高温期は排卵後に、黄体ができて、そこから黄体ホルモンが分泌されることに
 よって起こります。この時期は体温が高くなり、イライラしやすくなります。
 高温期は、月経周期の長い人でも、短い人でも大体一定で、14日間です。
 この時期は中医学で言うと陽気が支配している時期です。陽気とは熱、
 エネルギー、行動力等活発な状態をいいます。
 陽気が十分な人は、体温が高く、反対に高温期が短い人や体温が低い人は
 陽気が足りない、元気不足の人です。
 正常な人は排卵後すぐ体温が上昇し一定になります。
 妊娠、出産を希望する女性にとっては、はっきりとした高温期が現れることが絶対必要です。
排卵後上昇期⇒黄体期(高温期
 ところが、だらだら上り坂のような形の人は、黄体の形成が悪く、不妊の人に
 多く見られるパターンです。中医学的には、気の滞こうりや於血、痰湿が体内に
 停滞していると解釈しています。
月経期は受精しなかった子宮内膜や不要となった古い血液を体外に排出する
 時期です。
低温期
(卵胞期
 月経期の後は低温期です。この時期は月経の為に失った
 血液を補う時期です。次の受精卵の着床に備えて、子宮内膜を整備する時期です。
 非常に大切な時期です。

 ★月経周期の変化 
  月経周期の変化は『月経期⇒低温期⇒排卵期⇒黄体期⇒月経期⇒・・・』
  と循環します。
この周期の各日数が正常で、温度の高低もあり、痛みや神経症状も軽く、血液の塊が下りたり、帯下(こしけ)もひどくなければ、先ず、問題はないと思われます。が、中にはこれでも出来ないという人もいて不思議に思います。
月経周期の乱れは、不妊症、子宮筋腫、卵巣膿腫、子宮内膜症、ホルモン分泌異常、更年期、、等々と密接に関連しています。
西洋医学的治療を受けて、これ以上無理といわれたら、最後の手段、希望を捨てず,あきらめずに中医学的な治療も受けてみたほうが良いと考えます。

 ★中医学的弁証論治法と周期療法 
  中医的弁証論治法
   
 
   
  
    
  
   



漢方健康情報へ戻る 漢方で治す不妊症2